コムデギャルソン(COMME des GARÇONS)
日本のみならず世界でも評価されている、言わずと知れた代表的なブランド。
服が好きな人は必ず通るブランドであり、デザイナーの川久保玲氏は圧倒的にカリスマ的な存在です。
ブランドのデザイナーは、ほとんどが専門学校で服飾や被服に関して学んでいる事が多いですが、彼女の場合は一切そういった教育を受けてないそうです。
常識や基本といった枠にとらわれることなく、独自の感性で、世の大勢に動じることなく、そして多くの模倣から逃れるようにして唯一無二の存在となっています。
感性
コムデギャルソンは既成概念を覆し「内側にある心の葛藤」を表現したCOLLECTIONであったり、「黒」という色と「既成構造を壊して新構造服」という形を表現し、ファッション業界を大きく揺らしました。
川久保玲氏こんな名言を残しています。
ある店舗のコムデギャルソンの売り上げが昨年対比120%を超えたときの事です。
「これは問題だわ、一般の人々の感性と私の感性の距離が縮まってきたことだわ。もう少し距離を広げないといけないわ。」
この姿勢が多くの人々を惹き付けている最大の特徴と言えるでしょう。
感性をベースにした、ブランディングにはそれを追求していく揺るがない強さがあり、まだないもの、まだ誰もやっていない事、驚くような発想力があります。
何も真似しない、オリジナリティーに人々は共感し、憧れ、ファンになっていく。
日本を代表する究極のブランディングです。
着こなすのが難しい服
コムデギャルソンの服は、ただ着るだけではオシャレに見えません。
着こなす側の背景や、ポリシー、マインドなどが必要なブランドであり、個性的な人じゃないと、なかなかかっこ良く見えないブランドなのです。
だからコムデギャルソンのファンは、川久保玲氏のマインドやセンス、感性を服というツールを通して着こなしていくことで、自身の生き方に繋がっていくのでしょう。
シーズン立ち上がりの時期になると、「新コレクション」の入荷を待っている顧客が一斉に押し寄せるのです。
ここまで人に影響を与えるブランドはエッセンスとしてブランディングの参考にしたいものです。