スパムとは、出会い系やマルチ商法など様々な悪徳業者から受信者の許可なく送りつけられてくる広告メールやワンクリック詐欺メールといった迷惑メールの事。
ではその語源について触れてみよう。
その昔、初期世代のハッカーたちが愛してやまない1970年代イギリスのコメディ番組『空飛ぶモンティ・パイソン』。
そのなかで放送された伝説的なコントにこんな一場面があった。
海賊が大勢いるミジェット食堂にひと組の老夫婦がやってくるところから始まる。
老夫婦のマダムがウエイトレスに何のメニューがあるのかを聞いていく・・・。
すると、なぜかウエイトレスが読み上げるメニューのすべてにランチョンミートの缶詰「SPAM」が入っている。
卵・ベーコン・スパム
卵・ベーコン・ソーセージ・スパム
スパム・ベーコン・ソーセージ・スパム
伊勢海老のグラタンとトリュフと卵添えスパムのせ etc
そのため、スパム嫌いのマダムがスパム抜きのメニューを尋ねると
ウエイトレスはすかさず スパム・卵・ソーセージ・スパム とアンサーを返す。
スパム嫌いのマダムが怒ってウエイトレスと互いにメニューにある「スパム」という言葉を言い合いするうち、今度は周りの海賊たちまでが「スパム、スパム、スパム……」と合唱をはじめていき、常連客までもが追加でスパム入りのメニューをオーダーし、あまりのしつこさに警官まで現れごっちゃごっちゃとなるというなんとも表現のしようのないコント。
このコントをもとに初期のハッカーの1人がオンラインゲームのメッセージ機能を使って嫌がらせ目的に「スパム、スパム、スパム……」と繰り返し送ったことからネット上でメッセージを繰り返して迷惑をかける行為がスパムと呼ばれるようになり、現在ではスパムといえば迷惑メールを指すようになったのである。
でもやっぱりSPAMは食べる分にはおいしいのですが無作為に送られてくるのは嫌な気持ちになります。
どうせ送られてくるならちゃんとした国産高級ハムが一番ですね。
次回もお楽しみに!